日課は 縫い物。
時間ができると手を動かしている。
ひとつひとつの縫い目がその日の自分を表している。
粗い時
細やかな時
やさしい時と
どれも自分自身である。
小さな頃わたしの祖母は暇があると 縁側で糸を紡いでいた。
まるで魔女みたいだなと思いながら年老いて腰の曲がった祖母の姿を見ていたものです。
その祖母の手は男の人のように大きくてごつごつしていたけれど
とても美しく わたしの心にいつまでも残っている。
お雛祭りのころの展示
今年の冬のはじまりに 京都で展示をします。
どんなものにしようか 考えている。
いつも 閃きはふとした匂いを感じた時に思い出す記憶とか
突然にやってくる。