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家 ト 花 ト

iwamotono.exblog.jp

先日の教室にて

今回 10月の台所から でご一緒する 

中村さんのフライパンを使っている方がいて

目玉焼きを焼いてそのままテーブルに持ってきちゃうんです!

とおっしゃっていました。

それを聞いた時に ふわーっとその風景が見えた気がして

このひとがすきだなと思いました。

この日は  omotoさんの包丁を使っている方もいて

彼女は普段 刃物の鋭さ 冷たい感じが苦手で 

台所に無造作に置いておく事が今まで違和感があったそうですが

omotoさんの包丁は違ったのだそうです。

なんだか腑に落ちて なるほどーっと唸ってしまいました。

上手くは説明できなくても わかる気がして。


機械で作られたものでないので 全てが同じかたちではなくとも

温かみや 何かが そこに宿っているのかもしれませんね。


手でつくられたものは つくった人そのものなのかもしれません。



布は洗えば洗うほどくたくたとして縫い目がきゅっとしてきます。

そこに生まれる ぷっくりとした柔らかい行き場のない生地の部分がすきです。

手縫いの部分の素朴さも。

そういう部分含め丁寧にものは使っていきたいのです。

穴が開いたらちくちくと 縫い足して

飽きてきたら違う布と繋ぎ合せて 使って欲しいと思います。


今回の展示にはさまざまな大きさの布を縫いました。

手に取っていただけたらうれしいです。

なんてことない云ってしまえばただの布。

ですが それが 誰かの台所や日々の風景になると思うとしあわせなことだなと思います。
by iwamotosanno | 2013-10-16 10:31 | 日々
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